Rafael Nadal is ready. | In The Groove

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a beautiful tomorrow yea

ここでいう「成功者」とは、社会的地位の上下とはあまり関係ないかもしれない。なぜなら、社会的地位ならばひどく高い男たちの中にでも、もうどうしようもないほど程度の低い男たちもいて、あんなのにまで関わってはいられないと思うからである。やはり、ある程度の質は保証された」についての話でないと、男性論も香りを失う。

 

成功する男とは、まず第一に、身体全体からえもいわれぬ明るさを漂わせる男だ。とはいってもその明るさとは、ウワッハッハなんて笑うたぐいのものではない。また、ワイワイとやたらに騒々しければ、明るいというわけでもない。静かな立居振舞いの中にも、なにか明るい雰囲気を漂わせている、そんなたぐいの明るさなのであるでは、なぜこの種の「明るさ」が必須条件かという理由だが、ひらたく言えば、ひまわりが太陽に向かって花を咲かせ、虫が灯のまわりに集まってくるようなものですね。人生やはりいくぶんかの楽観主義は必要で、そうでないと、自分自身が耐えていけないだけではなく、周囲の人まで巻き添えにしかねないのだ。いつもいつも緊張している人の周りには、人は喜んでは集まらないのである。

塩野七生著『男たちへ』(1989年)より

 

春の嵐

悪天候に翻弄された女子テニス 

先週、平日の夜は暖かくて、俺はブルーノート東京で「ブラン・ニュー・ヘヴィーズ」、ビルボードライヴ東京で「サウンズ・オブ・ブラックネス」のライヴにそれぞれ足を運んだが、日曜の都心は早朝から強風と雨に見舞われた。

 

先週も飽きもせず、自宅にいるときは、ジャズをBGMに、ソニーの4K大画面TVDAZNが生中継するWTAツアーの女子テニスの試合を観たわけだが、コロンビアのダゴタで開催されたWTAインターナショナル(280)大会「クラロ・オープン・コルサニータス」(4/94/15)と、スイスのルガーノで開催された同(280)大会「レディース・オープン・ルガーノ」(4/94/15)は、両大会ともに雨の影響で、順延の連続で、ほぼ予定されていた開始時刻には始まらなかったのだ。ルガーノではが舞った後に大雨という悪天候で、DAZNにチャンネルを合わせる度、女子テニスの試合は行われておらず、テレビ画面にはクレーコートと雨の映像が映し出されていたのだ。とはいえ、同選手が同日に2試合行うなどし、無事に大会は終了したけれど。 

 

ところで今月初旬、WTAプレミア(470)大会「ボルボ・カー・オープン」(4/24/8)は、大坂なおみの優勝を期待したが、ハードコートでは圧倒的なパワーテニスで勝利する彼女が、クレーコートではハードコートで見せるいつものパフォーマンスが機能せず、試合中に大泣きするなど、メンタル面の弱さが露呈し、3回戦(ゲルゲス戦)で敗退した。その試合は、まるで、昨年の彼女のプレーを再現しているかのようで、彼女の表情は終始暗くて、先月BNPパリバ・オープンで優勝したときのような明るさは消えていたのだ。ツイッターで毎日のようにツイートしていた彼女は、2回戦でシゲムントに勝利したそれを最後に、彼女の心情を表すかのように、ツイートは10日以上も停止したままだ。

 

今月、兵庫県で開催される「フェド杯(日本VS英国)」(4/214/22)に日本代表として出場する大坂なおみちゃんだが、彼女がいなければ英国相手に勝利するのは100%不可能だ。なお、今年からブログのテーマに新たに「テニス」を加えたが、大坂なおみが世界ランキング1位になったら、同テーマでのブログ更新はやめたいが、そう遠くはない未来だろう。

 

そう、テニスに限らず、なにか明るい雰囲気を漂わせたスーパーマン<大谷翔平>君が在籍するMLBロサンゼルス・エンゼルスは、カンザスシティ郊外のカウフマン・スタジアムで行われるカンザスシティ・ロイヤルズ戦で本日先発予定だったが、寒波のため、中止になるなど、春の嵐に見舞われている。

前日のが舞う中でエンゼルスが勝利した試合は、とても幻想的だったけど、ね。

 

ナダル始動 

赤土の王者<ラファエル・ナダル>(世界ランキング1)がいよいよ始動する。ナダルの今年の戦績を振り返ると、今年1月に開催されたグランドスラム『全豪オープン5戦目となる準決勝(対チリッチ)で怪我が悪化し、途中棄権を余儀なくされたのだ。

 

そして休養後、リハビリに励んでいたわけだが、先日、国別対抗「デビス杯準々決勝にナダルがスペイン代表として出場し、ドイツ代表のズベレフ弟(世界ランキング4)とコールシュライバー(同34)にクレーコートで対戦し、ほとんど勝負にならないほどに圧倒し、ひとりで2勝し、スペイン代表を今秋開催される「デビス杯準決勝(対フランス)に導いたのだ。それはナダルの“完全復活”とも言える完璧なプレー内容だったため、私的にはとても安心した。ナダルの季節の到来、そしてナダルの物語の続きが静かに始まった。

 

ナダルの物語は続くが、大谷翔平くんがアメリカで今年活躍する姿を見て、リチャード・バック著『かもめのジョナサン』の主人公<ジョナサン・リヴィングストン>のそれと重なったのは俺だけだろうか?

 

モンテカルロ・マスターズ

4/154/22 

当初、日曜日の昼下がりにブログを更新する予定だったが、ATP1000大会『モンテカルロ・マスターズ』の予選2戦目がまだ行われておらず、予選通過者が決まっていない状態だったのだ。とはいえ、予選2戦目が行われた昨夜には、本戦の1回戦が3試合行われている。

 

 

なお、同大会の欠場者は上位20位以内であれば、フェデラー(世界ランキング2位)をはじめ、デルポトロ(同6位)、アンダーソン(同8位)、イスナー(同9位)、クエリー14位)、ソック(同16位)、チョン・ヒョン(同19位)等々であり、

 

怪我人を除けば、主に「マイアミ・オープン」(3/204/1)及び「全米男子クレーコート選手権」(4/94/15)、そして「デビス杯(準々決勝)」(4/64/8)などの直近の試合に出場していた選手ばかりだ。一方、モロッコで開催されたATP250大会「ハッサン2世グランプリ」(4/94/15)に出場していた上位選手は全員出場する。

 

ドローその 

このドローは「死のグループ」とも言えるが、ナダルの優勝はほぼ100%だと予想しているが、世界ランキング5位のティエムをはじめ、同13位のジョコビッチ、ロシアの新星ルブレフ、(マイアミ・オープン2回戦でフェデラーに勝利した)コッキナキス1回戦で勝利したロシアのカチャノフ等々、強豪揃いだとはいえ、復帰したナダルにクレーコートで勝てそうな相手はこのグループに限らず、見当たらない。なお、このランキングは49日付のそれなので、あしからず。

 

ドローその 

このグループは、(左眼を負傷して以降)本来の調子に程遠いゴフィンをはじめ、今年調子が悪いディミトロフを含め、誰が勝ち抜いても不思議でないそれではあるが、私的にはカナダの超新星シャポバロフに期待しており、ドイツのコールシュライバーも予想外に健闘しそうな気がしてならない。

 

ドローその 

このグループは、私的に期待していたカナダ17歳の新星エイリアシメ君が1回戦でズベレフ兄2-1で敗れ、残念な結果となった。私的な本命としては、クレーコートでのフォニーニの優位性は崩れないはずだプイユシュワルツマンズベレフ弟など等、安定感はない上位選手も3人揃うなど、とても興味深い。

 

ドローその 

このグループは、「ハッサン2世グランプリ」決勝で敗れた英国のカイル・エドモンドの体調次第なのだろうが、「マイアミ・オープン」で完全復活を果たしたラオニッチが不気味な存在であり、私的には期待している。そして、1回戦の「錦織圭VSベルディハ」も少しばかり楽しみな一方、クレーコートでは(フェデラー同様)チリッチには全く期待できないのが本音だろうか。とはいえ、チリッチには決勝まで進んでもらい、ナダルが決勝戦で圧倒する物語を観てみたいのは、世界中で俺だけではないはずだ。

 

最後に 

 

今月前半は、“ホワイトアスパラガス”の料理の数々の虜となり、先日は久々に“舌平目の洋酒蒸”をいただくなど、美食と音楽を堪能する日々が続いた。モンテカルロ・マスターズの会場内には8つのレストランが設けられているようだが、私的にはオテル・ド・パリ・モンテカルロよりも、フェアモントホテル内の「NOBU」と「シャンパンバー」が気になっている。ところで、モンテカルロ・マスターズV10を誇るナダルが、アンバサダーを務める時計ブランドは他でもない「リシャール・ミル」だが、同大会のスポンサーは「ロレックス」というその構図が私的にはとても気に入っている。

 

You can win as long as you keep your head to the sky

Be optimistic!