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a beautiful tomorrow yea

ロシアのすぐ西に位置するベラルーシは、旧ソ連時代には「白ロシア」と呼ばれた国で、約960万人が住む。東欧では昔から民族対立が多く、たびたび武力衝突も起こっている。だが、ベラルーシ人はめずらしいぐらいにナショナリズムが弱い。旧ソ連の崩壊まで、独立国になったことは一度もないのだ。18世紀にロシア領になる前は、リトアニア大公国の一部だった。

 

ベラルーシ語はロシア語とよく似ており、国内のテレビ番組や出版物もロシアのものが人気。政界では、元共産党出身のルカシェンコ大統領が約20年も居座り、ずっとロシアにべったりの政策を続けている。なんだが、埼玉県や千葉県に住みつつ、東京都民になりたがっている人たちのようだ。実際、資源の供給など経済的にもロシアへの依存度は強く、ルカシェンコ大統領ら長年のベラルーシ人は「ソ連の一部だった昔のほうがよかったんじゃないか」と思っている。とはいえ、若い世代にはそんな年寄りにウンザリしている人も多い、ロックバンドの「N. R. M.」は、ロシア追従の政府を皮肉る曲で若者に人気を博している。

―造事務所編集『日本人が知らない ヨーロッパ46ヵ国の国民性』より

 

女子テニス界No.1候補の

ベラルーシ20アリーナ・サバレンカ

WTA900武漢オープン」(923日~29日)優勝。

 

そして17以下の超新星たちが、

WTA250タシケント・オープン」(924日~29日)で大活躍し、

その3人がトップ100内にランクインの快挙。

 

今月21の誕生日を迎える、女子テニス界No.1候補の大坂なおみちゃんに関しては、もはや説明は不要だろう。ブログ冒頭で、書籍「ヨーロッパ46ヵ国の国民性」からベラルーシの国民性について引用したが、そんなベラルシアンの元世界ランク1ビクトリア・アザレンカは今春取り上げたが、昨年から女子テニス界に新風を吹き込んでいるのが、他でもないベラルーシの女子テニス選手たちなのだ。

 

その筆頭が、昨年のフェドカップでも大活躍し、ベラルーシを準優勝に導いた弱冠20アリーナ・サバレンカちゃん(同16位)であり、19ベラ・ラプコちゃん(同60位)であり、そして先々週開催されたWTA250東レPPO」に参戦した24サスノビッチちゃん(同32位)だ。

 

改めて今回、20歳の大坂なおみとサバレンカ、そして17歳以下の超新星4・・・アマンダ・アニシモバオルガ・ダニロビッチアナスタシア・ポタポワマルタ・コスチュクの過去のランキングをまとめてみたので参考にしてほしい。分かりやすい例として、天才プレーヤーのナダルと天才少女だったヒンギスのそれも付け加えた。

 

とりわけ、女子テニスに関しては、DAZNで毎日のように中継されているが、私的に注目してきた選手が、大坂なおみとサバレンカの2人であり、先述した17歳以下の4選手なのだ。

 

WTAのデータ(過去の対戦戦績ほか)はさておき、自分の眼で、実際に女子テニスの試合をほぼ毎日TV観戦した今年、現状一番強い選手は、ベラルーシ20歳のアリーナ・サバレンカちゃんであり、メンタルが安定した場合は大坂なおみちゃんだと思う。

 

両者ともに、ビッグサーブ&ビッグストロークのパワーテニスが特徴の2人だが、今年の成績は、サバレンカが4622敗(勝率.676で、大坂が3816敗(勝率.666だが、現在は上位選手(シード)となったため、来年はもっと勝利数が増えるはずだ。参考までに、女子のトップ3は、ハレプ4610敗(勝率.821ウォズニアッキ3415敗(勝率.698ケルバー4316敗(勝率.728だ。

 

そして、天才プレーヤーのナダルは今季ツアー5で、リハビリでの休養(現在もリハビリ中)が長いとはいえ、対戦成績は454敗(勝率.918だ。4敗のうち2敗は、膝及び下半身の怪我の悪化による途中棄権だ。

 

話を戻すが、大坂とサバレンカは、全米オープン(94日)で対戦したが、休養十分で万全の体制で挑んだ大坂に対して、サバレンカは7月下旬から8月の4週すべて、そして9月まで、移動を含め、ダブルスもこなしながら、休みなしでの連戦だったのだ。要は、体力が若かりし頃のナダルに匹敵するほど、スタミナに優れた選手なのだが、あまりにもスケジュールが無謀すぎるので来年は見直しが必要だろう(笑)。

 

101日付のWTA最新ランクで、大坂がサバレンカよりも現在上位にいる理由は、ビッグタイトルを今年2つ(初タイトル)獲得したからだ。なお、両者ともに今季ツアー2勝だが、サバレンカは決勝進出が4度あり、クレー、芝、ハードの3タイプの大会での決勝進出を決めた一方、大坂は得意とするハードコートでの決勝進出しかないため、来年以降、ハードコート以外のクレーと芝の大会での苦手意識を克服しない限り、世界ランク1位に登り詰めるまでにはまだまだ時間がかかるかもしれない。

 

近い将来のNo.1候補でもある両者の話はそれくらいにして、彼女達を超える!?かもしれないのが、17歳以下の4選手なのだ。とにかく、この4選手はすでに100位内にランクインしており、3人は高校生で、もうひとりは昨年まで中学生という、日本ではこの4人の名前はほとんど知られていないと思われるが、今年このテニスエリート少女の試合を何十試合か観た感想だが、アニシモバはほぼ完成された選手で、ダニロビッチとポタポワ、そしてコスチュクの3人は将来がとても楽しみな未完成の大器であり、3年後、20歳に成長した頃には、大坂やサバレンカを脅かすような選手に大化けしている可能性も無きにしも非ずで、要注目だ!!

 

台風一過。

ATP500楽天ジャパン・オープン」(101日~7日)開幕 

昨日、秋晴れに恵まれたここ東京では「楽天ジャパン・オープン」本戦が始まった。現在ATP500の大会は、東京以外では、北京で「中国オープン」が開催されており、優勝者は両大会ともにポイント500を獲得できるとはいえ、前者の優勝賞金は「$384,2101ドル=113円換算で4341万円)」に対して、後者のそれは「$733,320(同換算で8286万円)」となっており、優勝賞金の差は約2倍にまで拡大している。

 

にもかかわらず、毎年、東京大会を希望する選手が多く、今年も多くの上位人気選手をはじめ、次世代(Next Gen)の人気選手がここ東京に集結しているのは、親日家が多いのと東京人気が最たる理由なのかもしれない。両大会の翌週のATPツアーが中国(上海)であることを考慮しても、移動時間を含め、北京大会に参加するのが選手にとってはベターだが、それでも東京大会を選ぶ選手が多いのは、ここ東京に魅力を感じ得ているからだろう。

 

今回、前年覇者のゴフィン101日付ATP最新ランク11位)は怪我のため(エントリー後の)欠場となり、

 

全部(本戦出場32名)は書かないが、東京大会の参加選手は、日本人選手の錦織圭(同12位)をはじめ、チリッチ(同6位)、アンダーソン(同9位)、シュワルツマン(同14位)、ラオニッチ(同20位)、チョン・ヒョン(同23位)、キリオス(同27位)、ワウリンカ(同74位)、フランスから・・・ガスケ(同25位)、ジル・シモン(同29位)、マナリノ(同33位)、シャルディー(同)42位、ブノワ・ペール(同63位)の5名、

そして次世代の人気選手・・・20歳のチチパス(同15位)とティアフォー(同41位)、19歳のシャポバロフ(同31位)とデミノー(同38位)の4名が参加するなど、北京大会の参加選手に比べると豪華な顔ぶれとなっている。本戦出場を決めた予選通過者4人のうち2人・・・メドベージェフ(同32位)とクリザン(同51位)は、ATP250サンクトペテルブルグ・オープン」(917日~23日)のベスト8準優勝者だが(昨日の本戦1回戦で勝利したように)かなり強い。

 

いずれにせよ、東京及び北京の両大会には、世界ランクNo.1ナダルも、同2位のフェデラーも、同3位のジョコビッチも参加していないため、誰が優勝しても不思議ではない大会だとも言えるが、東京大会はシャポバロフチチパス、北京大会はチョリッチルブレフ20歳以下の次世代に期待している。

 

最後に 

20089月の「リーマン・ショック」から今年で早10年目を迎えたが、映画『ガールフレンド・エクスペリエンス』の感想は、201076日(火)付ブログOpen your businessの中で、詳細に綴ったので、興味がある方はどうぞ。

 

今年、日本のテニス界は「奇跡」とも言えるほどに男ともに活躍の年となり、今年覚醒した大坂なおみちゃんに限れば、世界ランクNo.1になれるポテンシャル(潜在能力)が非常に高く、とてもユニークな選手だろう。現在、北京で開催中のWTA1000中国オープン」は、大坂なおみとアリーナ・サバレンカの決勝を期待したい。

 

 

They fly on